パワーリフティング大会当日の流れ
パワーリフティング大会へ初めて出場する方も大変多くなっている昨今。
けど、いざ試合当日どのような流れで試技に入っていけばいいのか?不安を覚えている人も多いと思います。
そんな方向けに今回は試技までにどのように行動すればいいか、といった流れをご説明していきます。
Youtubeでも実際の大会時の映像を使って解説動画をupしています。
ぜひそちらもご視聴くださると嬉しいです。
会場入り
会場に到着したらまずは会場入り。
会場設営は前日設営、当日設営など状況によって異なります。(写真は当日設営)
会場入りしたら、まずは荷物の置き場所を確保しましょう。施設によっては「所定の場所で」といったアナウンスが要項や会場に掲示してありますので、その案内に従いましょう。
9/24に行われた東京都大会では特にアナウンスはなかったので、皆さん会場隅の空きスペースに荷物を置いていました。(*無観客の為) 有観客開催の場合は、プラットフォームのバックボード裏などのスペースが選手控えや荷物置き場、w-upエリアになっている事が多いです。
コスチュームチェック
荷物置きスペースを確保したら次にコスチュームチェックを行いましょう。
コスチュームチェックは、試合で使用する用具のチェックになります。
使用できる用具は、原則IPF・JPA公認品となります。例外については開催要項に記載がありますので、必ず確認をする様にして下さい。このコスチュームチェックでNGになってしまった用具や、チェックを通していない用具は試合で使用することができませんので、十分に注意して下さい。
事前に公式大会で使用できる用具なのか?をルールブックや大会出場経験のある人、審判員資格を持っている人に確認をすると間違いないと思います。
チェックリスト
✅Tシャツ(使用予定の物全て)
✅シングレット(使用予定の物全て)
✅ベルト
✅リストラップ
✅ニースリーブ
✅靴下
✅ハイソックス(必須:デッドリフト用)
✅シューズ(使用予定の物全て)
バンダナや液体チョーク、ベビーパウダーなどは特にチェックは必要ありません。
検量
次に検量です。
検量室には写真の様に、第1コート、第2コートといった案内が貼られています。
自分のセッションがどちらのコートで行われるかで検量室が異なりますので、確認が必要です。
検量の呼び出し順ですが、写真左端の「No.」の欄の数字順で呼ばれます。
これは大会毎にランダムで決められるロットナンバー(Lot No.)と呼ばれる数字です。
写真の場合、検量開始時間は13:30です。
Gグループの最初に呼ばれるのは60番の方です。一方70番の方は前に10人いますので、おそらく呼び込みまで10〜20分程度かかると思います。(検量時は下着になるので、更衣に時間がかかります。)
従って、自分のLot No.を事前に確認し、当日の検量時間を予想して遅れない範囲で待機できるのが理想です。
万が一検量に遅れた場合は、スキップして一番後ろへ回されるのが一般的ではあります。
また、検量オーバーの時は、試技開始時間の30分前までは再検量が可能ですので、諦めずに検量を通しましょう!(栗原は再再々検量までして30分前に通した経験があります・・・苦笑)
第1試技重量の申請
検量時には、3種の第1試技の重量申請を行う事になっています。(後で変更可能です。)
予め予定している第1試技の重量を申請しましょう。
ラック高の申請
ラック高の申請も行います。
スクワットとベンチプレスのラック高の申請も検量時に行います。
ラック高が測れていない場合は、「後で申請します」と言えば大丈夫ですが、忘れずに必ず申請をする様にして下さい。
センター補助・足台の申請
ベンチプレスの時にセンター補助が必要な時は申請します。(試技間でも要請可能)
また、ベンチプレスの足台の申請も検量時に行います。
試技カードの準備
検量時に写真の様な「試技カード」を渡されます。
この試技カードを使用して各試技後1分以内に次の重量を申請する決まりになっています。
1分を過ぎてしまうと、成功試技の場合は自動で+2.5kgの加算、失敗試技の場合は同重量が自動で次の試技重量として設定されるルールです。
昨今のコロナ事情で、大会によっては口頭での重量申請の形をとっている事もありますが、通常はこちらの試技カードでの申請が正式な形となりますので、ぜひ確認しておいて下さい。
まずやること
✅試技カード全てに必要事項を記入する。
試技カードは通常10枚程度が束になっています。稀に5枚しかないとか少ない事もあるので、その場合は運営の人に言って追加枚数をもらっておきましょう。
第1試技は検量時に伝えるので、試技カードを使用するのは各種目第2試技からです。
なので、最低6枚使用します。
加えて、デッドリフトの第3試技のみ重量変更を2回できますので、その分をプラスとして合計8枚必要。
また、第1試技の重量を変更したい場合も必要になるので、その分もとなるとやはり10枚はあった方が無難です。
記入例は下の写真の通りです。
ラック高の計測
次にラック高の設定です。
先にも書きましたが、スクワットとベンチプレスのラック高を検量時に申請する事が一般的です。
ラック高で大切な事は2つ。
普段と同じシューズで設定する事
これは主にスクワットで言える事ですが、スクワットシューズの場合、踵が1〜2cm程度高くなっていますのでその微妙な高さの違いでラック高が変化します。
写真の通り、公式器具の場合数センチ単位で高さの設定が可能なので、しっかりと本番で使用するシューズを履いて設定をする様にしましょう。
実際のプラットフォームと同じ規格の機材で設定する事
試合をするプラットフォームとw-up場の機材の規格が違う事も多々あります。
ですので、試合と同じ規格の機材を聞き、ラック高を設定する様にしましょう。
前半グループの場合は、実際にプラットフォームで高さの設定をする事ができるので、必ずプラットフォームで行う様にしましょう。
試技中に高さを変えたい時
実際の試技をした時に高さに違和感を覚える時もあります。
その時は、重量申請と共に希望の高さへの変更を伝えれば問題ありませんので、落ち着いて対処しましょう。
W-up開始のタイミング
W-upの開始タイミングは多くの方が迷うところではないでしょうか。
結論として、概ね試技開始40分前前後に開始するのが余裕を持って終えられると思います。
W-upは同グループの人が一緒になって代わる代わる行う形で、1つのラックに4〜6人並ぶのが普通です。
故に、いつものペースでアップが進められない事が多くあります。特にラック高や重量の付け替えなどを全て自分で行わなければいけません。公式器具のラック高の変更方法に慣れていない人はより時間がかかったりすると思います。
親切な人が手伝ってくれたりする場合も多いので、持ちつ持たれつ、感謝を伝えながら進められるとスムーズにアップも進みますし気持ちも良いものになります。手伝ってもらって当たり前、感謝の言葉を伝えない、などモラルを疑う態度の方も稀にですがいらしゃいます。皆んなが気持ちよく試合に入れるように、アップから取り組んでいけると良いと思います。
2〜3グループ目など、後半グループに入っている場合は、前のグループの試技がスタートするタイミングがアップ開始の目安です。
1グループ10名の場合、試技終了まで約30〜40分かかりますので、試技の進行具合を見ながらアップのスピードを調整します。(自分のアップのセット数が多い場合はもう少し前からでも良いとは思います。)
アップの終了は前グループ最終試技2名前程度が一つの目安かと思います。
ただし、自分の試技順番がグループでも後半の場合は、もう少し余裕を持っても良いかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
初の公式大会は緊張もありますし、分からない事や不安も多く感じると思います。
そんな不安を少しでも解消できる記事や動画になっていれば大変嬉しいです!
大会では最高の試技が出来る事を願っております!!
(大会会場で僕の事(栗原)を見かけたらお気軽にお声がけください♪)
Youtube動画解説
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