Master Mind代表、パーソナルトレーナーの栗原ひろのりです。

今日は多くの方の疑問であり、願望でもある「部分痩せってできるの？」という事について書いていこうと思います。

部分痩せをしたい！部分痩せは可能なの？と思った方は是非読み進めてくださいね。

部分やせは可能？不可能？

これは以前から色々と議論されているトピックですが、僕なりの見解を書いていこうと思います。

まず大きく言うと「部分やせは不可能」です。

ですが、「結果として、部分が痩せる事象も起こり得る」とも考えています。

これは考え方にもよるかもしれませんが、ダイエットやボディメイクの指導現場でクライアントの変化を１０年弱見てきての見解です。

痩せる順番

基本的には体脂肪は全身バランスを保ちながら落ちていきます。

どこか特定の部位が過度に減少することはありません。仮にそのようなことがあればそれはそれで何かの問題を考えるべきだと思います。

しかし、大きく言うと落ちる脂肪の順序はあります。

それは、まず「内臓脂肪」から落ちていき、次に「皮下脂肪」が落ちていくというものです。

脂肪の働きを考えよう

少しトピックからは外れますが大切なポイントが脂肪の働き。

そもそもの脂肪の働きとは、エネルギーを貯蔵したり、体温の保持、外的ショックの吸収、最近では内分泌器官としての機能も有していることが言われています。

その中でも特に重要なことが生命維持に関わる機能です。

脂肪細胞はエネルギーの貯蔵庫なので、当然過度にストックがなくなれば緊急時には大変なことになってしまします。

それを防ぐために、いわゆる「停滞期」がきます。これは体の「恒常性＝ホメオスタシス」という機能(体の様々な状態を一定に保とうとする事)が働くことで起こる正常な現象です。

ですので、ダイエット期には一定の停滞期を過ぎると体が順応し、また少しずつ体脂肪の減少が起こります。現在停滞期で悩んでいる人は、「体の正常な反応なんだな〜、いつも体の状態を管理してくれてありがとう！」ぐらいに考え、受け入れられるとメンタル的なストレスも軽減すると思います。

あえて部位で考える

脂肪の働きについて少し理解したところで、あえて脂肪の落ちていく部位を考えると、個人差も勿論大きいですが、「手首や足首」といった末端から落ちていき、「太ももやお尻、お腹」といった体の中心部に近づく程落ちにくい傾向がみられます。（生命維持に関わる臓器が腹部にある事も重要）

特に、太ももやお尻は皮下脂肪の割合が多いですし、大臀筋や腸腰筋などが普段うまく機能していない為に悩まれている方が多い印象です。

お腹に関しては、内臓脂肪型の方であれば先に記した通り、内臓脂肪から減少していくのでダイエット初期でも一定の成果を感じることができるはずです。その後は皮下脂肪の量や筋肉のバランス、姿勢、筋肉量、などをしっかりと考えていかなくてはいけませんので努力は必要ですね。

一方、皮下脂肪型の型は中々お腹周りが落ちないという事もあります。その場合も悲観せず、しっかりとお腹が出てしまっている原因を探りながら、弱っている筋肉や骨格の修正、食事の見直しをしていけば必ず結果に結びつきます。

まとめ

・部分痩せは不可能。（だけど、痩せたい部位が末端に近い場合は部分痩せしたと感じるかも）

・脂肪の基本的な働きを理解する事も大切＝悪者じゃない

・内臓脂肪　→　皮下脂肪　の順番で基本的には落ちていく（内臓脂肪型の人は、お腹の部分痩せをしたと感じるかも）

・自分が内臓脂肪型なのか、皮下脂肪型なのか、でもダイエットやボディメイクの効果の出方は違う

・停滞期はホメオスタシスの働きなので、悪い事ではない

ぜひ上記の事も少し頭に入れながら自分の体や現在のトレーニング、食事内容、ダイエット法、を見返してみてください。

悩んでいる方はきっと気づきがあると思います。

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